既婚男性と仲良く付き合うようになり、頻繁にメールやLINEで会話をし、たまに2人で飲みに行くこともある…これは不倫になるの?
何をしたら彼と「不倫関係」にあると言われてしまうのだろう?
奥さんから慰謝料を請求されてしまうのは、何をしたら?
既婚男性と親しくなってしまった場合、こんな疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
では、不倫とは具体的にどういう事をいうのか考えてみましょう。
既婚男性と親しくするということ
それまで仲が良かった男性が結婚したら、それまで通り付き合ってはいけないのか?
もし奥さんに嫌な思いをさせてしまったら…。
なんて気にする必要は本来ありません。
そんなことを気にしていたら、既婚男性は妻以外の女性とは全く付き合えないことになってしまいます。
古くからの友人や、職場の仲間など、男女関係なく親しく出来る相手は居て当然なのです。
「男女間において友情は成立するか?」というのはよく議論される話題ですが、普通に考えれば存在して当然です。
同じバンドが好きな仲間で、ライブがあれば誘い合って一緒に行く。
同じサッカーチームを応援しているから、試合の時はお揃いのユニフォームを着て応援に行く。
ゴルフ仲間として、ほとんど毎月ゴルフに出掛ける。
こういう事はあるでしょう。
それをいちいち「友情か恋愛か」なんて議論はしません。
ただの「仲間」です。
既婚だろうが未婚だろうが関係ありませんし、そんなことでいちいち目くじらを立てる奥さんも居ないでしょう。
奥さんが不快に感じたら不倫?
「何をしたら、どこからが不倫なのか」という定義は厳密にはありません。
上記のような「ただの友達」だとお互い思っている男女が何回二人きりで出掛けたところで、それは不倫だとは言われないでしょう。
また、多少なりとも恋愛感情がどちらかにあったとしても、エッチはおろかキスもしない、手を繋いだことすらないとなればこれも不倫とは言われません。
セクハラは「女性側が不快に感じたらセクハラ」ですが、不倫は「奥さんが不快に感じたら不倫」というわけではありません。
法律的な「不倫」の定義
「不倫」は法律用語ではなく、法律的には不倫は「不貞行為」と言います。
不貞行為というのは、「性交渉」のことです。
そうです、エッチをしたら法律的には「不貞行為」と言われ、奥さんは不倫相手に慰謝料を請求することが可能になります。
既に結婚をしている相手と性交渉をしたら不貞行為(不倫)となるのです。
逆に、エッチがなければ不貞行為だとは言われにくいです。
どれだけ強く抱き合っていても、どれほど濃厚なキスをしていても、例えそれらすべてをビデオに撮り証拠だと提出しても、不貞行為だとは言われません。
不貞行為が認められなければ、いくら妻側が訴えたところで、不倫相手に慰謝料の請求がされることはありません。
性行為が確定=不貞行為
法律的に「不貞行為」と言われるのはエッチをしたら、ということですが、もっと具体的に言うと「性行為を行った、または客観的に見て行ったと十分に推測できる状況である」と認められる場合のことです。
不貞行為の証拠とは
裁判などで「不貞行為があった」と言われるのは、証拠がある場合のみです。
奥さんや周りが「絶対に怪しい、あの二人はエッチをしている」といくら言ったところで、証拠が何もないのであればそれは「不貞行為」「不倫」とは言われません。
証拠として最も多いのは、ラブホテルへの出入り現場を押さえられることです。
ラブホテルに滞在した時間がおおよそ40分以上あったとなると、不貞行為があったとみなされることが多いです。
しかし、ラブホテルへ二人で出入りする写真があったとしても、1度だけの場合は不貞行為の証拠としては若干弱いと思われます。
因みに、ラブホテルではなくシティホテルを利用した場合は、「仕事の打ち合わせに使っただけ」または「入口は一緒に入ったけれど、別々の部屋を利用した」という言い訳が成立しますので、裁判で証拠としては認められにくいです。
メールで「この前のエッチ気持ち良かった」「またエッチしようね」などというやり取りをしていると、これも不貞行為の証拠となります。
もし、あなたが不倫をしているのなら、不倫相手とのメールはこまめに消去が鉄則です。
むすび
不貞行為の証拠を集めるのは意外に大変です。
ですが、「探偵」「興信所」に依頼された場合はあっという間に集められてしまいます。
また、法律的に不倫とは言われなくても、手を繋いで出掛けたり、既婚男性を夜自分の部屋に招き入れたりしていれば、一般的には立派に「あの人達、不倫している!」と言われます。
その辺の線引きは見る人によりますので、「何をしたら、どこからが不倫」という定義はありませんが、まあ周りから見て明らかに「イチャイチャした様子」があれば不倫だと言われてしまうでしょう。
自分と既婚男性の関係が、不倫なのかどうか…それは本人達が一番よく分かっているはずです。
「既婚男性と親しくしているけれど、不倫になりたくない!」という人は、その気持ちさえ忘れずにいれば大丈夫です。
既婚だから…とあまり意識しすぎる必要はありません、お友達として仲良くしましょう。